2020-02-06

先日食べた和食の話。贅沢とは?

こんにちは。オオトパン の大戸です。
なかなか冬らしい寒さの日が少なく暖かいですね。冬を越すことで強くなる小麦たちのことをちょっと心配しています。

さて、話はパンとはそれますが、先日食べた和食の話をさせてください。

銀座の裏路地にある”いちげんさんお断り”の店。

銀座の一等地の裏路地にある、”いちげんさんお断り”の完全予約制なる和食店に、義父に連れて行っていただきました。

京都の名店で修行した店主が開いたお店で、なんと半年前から予約しないと入れない、という、飲食関係の企業に長年務めてきた義父曰く”今の日本最高峰の和食”のお店。大きな看板などももちろんなく、すっとかかる暖簾の片隅に小さく店名が書かれていました。

カウンターが8席ほどと個室が1つ。

個室に案内されると、ほのかに香るお香の香り。
美しい女将さんが、「おおきに。」と微笑んでくださるので、余計に緊張してしまいます。

とりあえずビールを、と頼み、最初に出てきたのは、「白味噌のお椀」。ゆばと海老芋が入りほのかに柑橘の香りがして思わず「ほぉ〜」と声が出てしまう!
その後、ものすごくバッチリなタイミングで運ばれてくる料理たち。
覚書ですがざっとこんな感じです。

・からすみもち、ごまめ、からすみの皮を炙ったもの。
・せいこがに。(越前蟹のメス)少し酸味のあるジュレがかかっている。
・ふぐの白子茶碗蒸し。隠し味にベシャメルソースが裏ごしして入っている。

・近江牛しゃぶしゃぶツキノワグマ
・うすい豆を出汁で煮たもの
・天ぷら(しらうお、たらのめ、ふきのとう)
・刺し身(まぐろと白身魚、きもポン酢)
・もろこ(川魚)と伊勢海老の焼き味噌
・せいこ蟹の殻を炙り日本酒を注いだもの
・菜の花、はもだんごのあんかけ

・しらすご飯とかやくご飯
・わらびもち

一つ一つの料理について、それはもう「美味しい」という言葉が安く感じてしまう隙のなさ。それをベストなタイミングに持ってきていただく贅沢。

でも一番印象に残ったのは「うすい豆」。せいこ蟹も近江牛ももちろんめちゃくちゃ美味しいのだけど、「うすい豆」。いわゆるグリンピース。
それを出汁で薄味に煮た物。ただそれだけのものです。

帰りに旦那さんと「ゴージャス」じゃない贅沢さについて話しました。(酔っ払ってたのであんまり覚えていないけど笑)。その日の食事はものすごく贅沢だったんだけど、ゴージャスではなかった。蟹も近江牛も少しずつ。たらふくドカンと煌びやかな印象はなくって、すっと出される一皿一皿の世界がただそこにあるような。その世界に立ち会える幸せ。

その中で、うすい豆が出された時の印象が、「なんだグリンピースか」ではなく、それはそれは優しく甘い味だったのです。

本当の贅沢ってなんだろう。

私たちの贅沢は、もう、というか元来、シャンパンタワーのような煌びやかな世界やお腹いっぱいに食べること、着飾ることやちやほやされることではないんだと思います。

記号化、言語化できないのだけれど、その一皿の世界にただただ吸い込まれていく感覚を贅沢と呼ぶのかな。
決して褒めすぎない構いすぎない、お客さんの世界を大事にしながらも絶対ベストなタイミングで料理を持ってくる接客。これも贅沢だなぁ。

手の届かないような最高峰の和の贅沢を堪能して、今私たちが本当に求めてるものってこういうものなんじゃないかなぁと感じました。
「最高な和食食べてるよ〜!」とその瞬間に味わっている贅沢をSNSに投稿することが「やぼ」だな、と思えるほど。色々超えてる瞬間でした。

と、話が長くなりましたが、今月もよろしくお願いいたします。日々勉強ですな!

定期便や単発の冷凍パン便随時受け付けております。

風邪やインフルエンザ、新型ウイルスのニュースも心配ですが、みなさまお体に気をつけてお過ごしくださいませ。

オオトパン
大戸洋子

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