2019-07-17

「発信」について考えてみる

「やらねばならない」ことに追われて、「伝える」ことをしていなかった。

こんにちは。オオトパン の大戸です。ここ最近、「やらねばならない」ことに追われて「伝える」ことをしていなかった。とふと思ったのでつらつらと書いてみます。

直売は金曜日だけの極小パン屋だけど、やはり、極小だからこそ、自分から「やってますよ〜!」と言わないとお客さんは来てくれない。パンを売っているから、「今日はこんなパンありますよ〜」と言うのが本来のパン屋の発信。

この時期だけ!桃とベリーのブリオッシュタルト

でも私はどこかにそれをインターネット上で行うことに、いつも違和感を感じながら、でもそれをやらなきゃいけないな、と思って、「こんなパンありますよ〜」をインスタグラムやfacebookで投稿する日々を送っている。

でも心の中で、それは本来の「伝える」にはちょっと足りないと思っていた。顔を合わせない人とのコミュニケーションをする「インターネット」と言う場に置いては、特に。

店頭のコミュニケーションとネットでのコミュニケーション。

店頭に来てくれたお客さんに「今日は、こんなパンありますよ〜」と言えば、「あら、美味しそう!ちょうだい!」とか「今日はやめとくわ〜。」とか何かしらのキャッチボールができる。そして目の前にはそのパンが存在する。すぐに食べられる。

そして、パンを買いに来るお客さんは、もしかしたらそれ以上の会話は期待していないかもしれない。パンを買いに来る訳だから。美味しいパン、それ以上は特に何も求めていないお客さんだっている。そしてその関係の中で信頼を築いていくことこそがパン屋の腕の見せ所だと思う。

その一方で、インターネット上でオオトパン を見守ってくれているお客さん、という方々も存在すると思っている。毎週買いには来られないけれど、機会があったら買いに行きたい、と思ってくれている人、私という存在を遠くから知ってくれている人。応援してくれる人。

そういう人たちとのコミュニケーション、というのも、私のような極小パン屋には必要なものだと思っている。

私がいくら「こんなパンありますよ〜」と言っても、その写真を眺めているその人の前に、そのパンは存在しない。だからこそ「こんなパンありますよ〜」以上の何かを伝えたい、と私は思ってしまう。そうでないと、その人と私のパンは一生出会えない。

私を見て!の自分自身を反映したレゴブロック

先日講師として「マルシェから始めるお店の作り方」という講座をピュア総合で開いた。

bondplaceの加藤香さん、芦沢郁哉君、野際里枝さん、マネキン堂の遠藤陽子さん、と多種多彩な方々のご協力を得て、2回に渡って講座を開催したのだけれど、その中で、「自分自身、お店の魅力に気づく」というテーマで、レゴブロックを使ったワークショップの時間を設けた。

ファシリテーターはbondplaceのお二人にお任せして、私は参加者のみなさんの中に混じってレゴブロックを使って自分自身も参加して作ってみた。

このレゴブロックを使ったワークショップ、というのがまた面白くて、手を動かして完成したものに、理由を言葉で後付けしていく、という単純な作業なのだけれど、自分が作ったレゴブロック作品に、本音を暴かれてしまう感がたまらない。

そして私が作った作品がこれ。「自分の店の魅力」をテーマに作ってください。と言われて3分間で作ったもの。

「自分のお店の魅力」というテーマ
「あ・た・し!」(花咲いてる)

作る時に直感的に浮かんだインスピレーションが、

・とにかく高く

・自分が真ん中

・花たくさん乗せとけ!

・店はステージだ

みたいなキーワードだらけ。

パン屋らしく、

安心安全、とか、みんなをパンで幸せに!とかそんなインスピレーション一切なかった自分に気づかされた!ガーン!

でも、両脇に目を二つ付けたのは、自分だけでは店は成り立たない、「見てくれている人」の存在があったから。

オオトパン は、まだまだ、成長過程、私を見て!なお子ちゃま状態なんだなぁ。と。でもそれはそうかも。何かお手本があった訳でもなく、自分自身を反映して出来てきた結果が今だから。まだまだお子ちゃまだ。

大きな理念にまで結びつけられるのはまだ先なのかもしれない。

インターネットの上でも正直であろうと思う

そんなひよっこなオオトパン をレゴブロックによって明らかにされちゃった訳だけど、それでもそんな自分を伝える、ってことをしていかなきゃいけないと思っている。

「私を見て!」でも良いじゃないか!

インターネット、SNSってすでにインフラになっていて、これから人々は当たり前のように、電話、テレビと同じように会話や情報を受け取るツールとして使っていくと思う。

良いとか悪いとかじゃなくて、当たり前になると思う。

そのツールは私のように個人で何かを始めたり発信するにはとても強力な味方になる。その一方で、とても誤解されやすいものでもある。

ただ、その手段というものは選べるようになると私は思っている。何を伝えるか、伝えないか、それを選択していくのは自分自身。顔を合わせずにキャッチボールできる分、少しギスギスすることがある。人類全員芸能人みたいな状態な訳だから。私も、メディアを通して自分が世間の「情報」として扱われて、心ないことを言われた経験もある。

でもそういう時に、実際の自分をちゃんとわかってくれている存在がいれば、その傷も大したことない、と思える。

せっかく、インターネットという遠くの人と繋がれるツールがあるのだから、私はそれは丁寧に使いたいと思う。

ちょっとスピードの早い手紙のやりとりのようなものだと思っていて、言葉はすぐに誤解を招くから、丁寧に書かなきゃいけないけれど、気持ちを伝えるには時にとても良い方法だと思っている。

密かにラジオが熱い。

あと、余談だけど、ラジオ。音声の発信もこれから面白いな、と思っていて、言葉では伝わらないニュアンスを伝えるのは音だと思っている。生々しいのが、とても良い。

実は長女と一緒にラジオ番組を作る練習をしている。私がやってみたい、ってのが一番だけど、長女を巻き込んだら楽しいかな、と思って、最近練習をしている。

彼女たちはインターネットのコミュニケーションを当たり前に行う世代だ。だからこそ、「発信」というものをちゃんと身につけないといけないと思っていて、自分でそれをコントロールできるようにならないといけないと思っている。少し大きくなって、自分でsnsのアカウントを作れば、それはもう親の知る領域ではなく彼女たちの世界。それは禁止するようなものでないし、大いにやれば良い。

でもその時に、何を発信するか、どうしたら楽しめるか、どうしたら自分の身を守れるか、そういうことは知っていてほしい。

面白い時代を生きたい。

そんなこんなで、発信するってことはいろんな方法があるけれど、私はできるだけ自分自身のままを伝えたいな、と思う。そしてそんなツールを使って面白い時代を生きたい。

そうか。「面白い時代を生きたい。」一番伝えたいのはそれかもしれない。

OTO.PAINオンラインショップはこちら。

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